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宝島事件

今日は、照國神社で『近代日本の設計者 斉彬公』と題して、尚古集成館副館長の松尾先生の講演がありました。大学時代、いちばん前の席に座るなんてことはしなかった私ですが、今日はいちばん前の席(端っこだけど)で張り切って聴講してきました。
1時間半の講演はあっという間で、ガイド修行中の私にはとても勉強になりました。

その中で”へぇ~”と思った話のひとつが、宝島事件のいきさつについて。

宝島事件。
文政7年(1824)年に、宝島で牛を強奪しようとしたイギリス人が射殺された事件ですが、これについての詳しい経緯はこうだったそうです。

宝島に着いたイギリスの捕鯨船。初めに降りてきたのは、7,8人の船員でした。
島の役人が対応したのですが、彼らが話すのは英語。
なにを喋っているのかさっぱりわからなかったでしょうねぇ・・・。
でも船員たちの身振り手振りで、彼らがイギリス人であることと、自分たちが持ってきた品と島の食料を交換してもらいたがっている、ということが理解できました。

そこで島の役人は野菜を彼らに渡し、船員たちも「Thank you!」(たぶん言ったでしょう)と握手をして円満に解決し、船に戻っていきました。

しかし!!船で待っていた他の船員たちは「肉」を待っていたのです。
野菜だけではステーキが食べられない!!牛を強奪するぞ!!と、島の牛や住民に向けて発砲、銃撃戦が始まってしまいます。

薩摩藩士も必死で応戦しました。
そして、イギリス人船員たちの大将らしき人物を発見し、射殺してしまいます。
大将が射殺されると他のイギリス人船員たちは驚いて一斉に逃げ、銃撃戦は終ったのです。

この事件の報告を受けた幕府は「無二念打払令(異国船打払令)」を交付して、外国船の打ち払いを命じました。


彼らがステーキを我慢していたら、歴史はまた違ったのかなぁ・・・。
by nakoyoka_hittobe | 2008-05-10 18:19 | さつまの話
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